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山岳遭難につぶやく

年末から各地で山岳遭難が起こっていますねぇsign03 交通事故死や自殺者に比べるとはるかに少ない件数なんですが、なぜかニュースになりますsign01 山に行かない人から見れば好きで行くのだから人騒がせな迷惑な話でしかない、散々山に登ってきた者から見ても基本「自力下山だろう」って思います。

普段は天気図など改めて見ませんが、元所属していた山岳会の冬合宿を思い年末の天気図は気になってみる習慣です。今年は予報も出ていましたが二つ玉低気圧のような嫌な気圧配置、北アルプスも日本海側の山も暴風雪だったのでしょう。何年かに一度遭難が頻発する年があります。そんな年に起きた遭難捜索を当事者のひとりだった女性がドキュメンタリーとして綴った本があります。この本は感銘を受けて私自身山岳会の門をたたくキッカケになったbookでもあります。

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横浜ののらくろ山岳会の若者3人が冬の槍ヶ岳を目指して入山、消息を絶ったことから彼らがとったルートを検証していく経過に3人の人物像をからめ、公の捜索活動が打ち切られてからの会員達に寄る懸命な遺体発見までが丹念に描かれていきます。同時期入山していた他の4パーティーの中に元私たち夫婦が所属していた藤沢のB山の会も冬合宿で居合わせ目撃証言で本文に登場しています。今もその内の2名はベテラン会員で健在、亡くなった方々とほぼ同年齢だった独身青年はその後結婚し、子の親になり会社の中堅になり・・・ひとりは還暦を過ぎて若い女性会員のお世話係で山を楽しんでいる様子です。まだこれからという年齢で山で逝ってしまうということ、生きて歳月を重ねることの重みを感じさせられます。山に登るなら死んではいけない、無事に下山しなければいけません。

結局下山に選んだ冬の沢(常念一ノ沢)で雪崩に遭ったと特定して、融雪の頃遺体は家族の元へ帰りましたが、何故そこを下ってしまったかは不明、間違った情報に従ってしまった故の不運だったようです。ここは5月の残雪時には雪崩も落ちきって急な登りながら勝負が早いルートですが、沢筋ですから冬は通りたくない所です。本の表紙は他の山岳会がたまたま槍ヶ岳を写した中に遭難した3人が写っていた最後の姿だそうです。

この頃から比べれば山の装備は格段に良くなりましたが、冬山の怖さは変わっていません、むしろ異常気象などで予測不能なこともあるかと感じます。情報をしっかり把握して少しでも不安要素があるなら安易に入山しない、救助ヘリなんて暴風雪では飛べないんですから、二重遭難の危険を冒してまで捜索隊は登れません。

電車も通らなくなった駅のホームで新聞紙を敷いて夜明けまで仮眠をとった南ア冬合宿やホワイトアウトの中、腰までのラッセルでかなりヤバいと思った厳冬期の後立アタック・・・もう寒さにも耐えられず、体力脚力も笑っちゃうくらい無理だと思いますが、今となれば貴重な経験です。つぶやきにしては長々とすみません、読んでくださりありがとうございましたconfident

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

雪山に限らず…デスネ。ハイ、気を引き締めて参りマス…デス。

投稿: kabu | 2013年1月 7日 (月) 19時34分

今季は遭難が多いように思います。
登山をしないので魅力はわかりませんが、運・不運だけではなく、一時の判断力が生死を決めるんでしょうね。
ママさんも修羅場をくぐり抜けた山女だったのね(◎o◎)

投稿: 亀仙人 | 2013年1月 7日 (月) 23時52分

kattiiかあさんの何でも頑張れる体力・根性
そして・・・人を癒すその優しさは
数々の厳しい山登りの経験からくるものなのですネ~

納得ですthink

投稿: taka | 2013年1月 8日 (火) 08時48分

kabuさん

上越の沢でボンミスで前歯を折ってセラミックの歯8万円也は別の意味で痛かったです(笑)

沢は究極のバリエーションですからねぇ、kabuさんについていく人こそ気をつけなくてはdanger

投稿: kattiiかあさん | 2013年1月 8日 (火) 09時09分

亀仙人さま

今年のように気温差のある雪は締まった雪の上に弱層が重なって積もりそこから雪崩やすかったり、見えない部分をイメージできるかどうかが明暗を分けるのかと・・・think

それは人生のあらゆる場面にも通じることですよねconfident

投稿: kattiiかあさん | 2013年1月 8日 (火) 09時30分

こんにちは、ぐっちです。
今年は特に遭難が多かった気がします。
どんなに慣れていても、
冬山って怖いものなんでしょうね。
かあさんは貴重な体験をされてるんですねsign03
いずれにせよ、自然には人間は勝てないんだなーと痛感しますthink

投稿: ぐっち | 2013年1月 8日 (火) 09時47分

ぐっちさん

そうですねぇ、趣味とはいえ時に命がけですねthink

雪が音を吸収するので静寂の世界で光あふれる白い世界、天候に恵まれれば雪山はとても魅力的ですshine
そこで頑張ってる自分、えらいぞみたいな・・snow

投稿: kattiiかあさん | 2013年1月 8日 (火) 17時09分

タケジさんと去年、小屋閉めの蝶に登ってきました。

遭難時の「想定外の…」って言葉に腹がたちます。自己完結が鉄則のはず。簡単な山で遭難”し過ぎ”です。

投稿: 第一コーナー | 2013年1月 9日 (水) 16時28分

第一コーナーさん

そうですねぇ、剱ではまだ捜索活動が続いているようで・・think

ケースバイケースですが、総じて天候に対する見込みが甘いように感じますね。
アナウンサーが大天井(おてんしょ)をだいてんじょうと読んでいたのにはちょっと苦笑でしたcoldsweats01

投稿: kattiiかあさん | 2013年1月 9日 (水) 20時47分

若い頃には釣り竿持って渓流に分け入り、
気がつけば日が暮れて・・・・。
そんな登山でもないような簡単な釣りでさえ一人で分け入る山は怖いときがあります。
ほんの少しの気象変化でも、
それが標高何千メートルともなると想像を絶する過酷な状況となるのは想像がつきますね。
皆さん好きで行っている山だから、
誰にも迷惑をかけない装備・計画が必要だと思いますが、
なかなかそういうわけにはいかないのでしょうね。

投稿: Dra&長靴 | 2013年1月10日 (木) 09時48分

Dra&長靴さん

Draさんは渓流釣り師だったんですね、今は鮎釣りですか?

雪崩に遭ったことはありませんが、少しでも地表面に出るよう雪崩を泳げと言われますよね、猛吹雪なら動かず雪洞を掘る・・・生き抜くために五感をフルに使うことなんでしょうねthink

いくら山ブームでも冬山は別物ですから・・・shock

投稿: kattiiかあさん | 2013年1月10日 (木) 19時31分

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